いぼ・ほくろについて
いぼとほくろは、見た目は似ていることがありますが、原因や性質がまったく異なります。いぼ(疣贅・ゆうぜい)は主にウイルス感染や加齢によって生じる皮膚の隆起です。一方、ほくろ(色素性母斑)は、色素を作る細胞が集まってできた良性の色素斑です。
どちらも多くの場合は良性ですが、状態によっては治療が必要になることがあります。
こんなお悩みはありませんか?
- 顔や手にあるいぼ・ほくろが目立って気になる
- ほくろが急に大きくなったり、色や形が変わったりした
- 衣服や装飾品がほくろに引っかかって痛い
- いぼが増えてきて見た目が気になる
- 「良性か悪性か」を判断してほしい
- 目立つ場所のいぼ・ほくろを綺麗に取りたい
など
いぼ・ほくろの治療方法
いぼ・ほくろの治療方法は、種類や状態によって異なります。小さく症状のないものは経過観察となることもありますが、変化が見られるものや美容的な理由で気になるものは治療を検討します。
いぼの治療には液体窒素療法(凍結凝固法)、CO2(炭酸ガス)レーザー、電気焼灼術、外科的切除などがあります。ほくろは良性か悪性かの判断が重要で、良性と判断されたものはCO2(炭酸ガス)レーザーや外科的切除で治療可能です。
当院では形成外科と皮膚科の専門知識を活かして、いぼ・ほくろの状態に応じた最適な治療方法をご提案します。特にほくろは、悪性黒色腫(メラノーマ)の可能性も考慮した慎重な診断を行います。
いぼ・ほくろの手術
堺市西区の伊谷形成外科・皮フ科クリニックでは、形成外科専門医である院長がいぼ・ほくろの診断から治療まで担当します。
いぼの手術
いぼの種類、大きさ、場所によって最適な手術方法が異なります。当院では主に以下の方法で治療を行っています。
液体窒素療法(凍結凝固法)
小さないぼには液体窒素療法を行い、いぼに液体窒素(-196℃)を噴霧または綿棒で塗布して組織を凍結させます。
CO2(炭酸ガス)レーザー
表在性のいぼにはCO2(炭酸ガス)レーザーも効果的で、局所麻酔下でレーザーを照射していぼを蒸散させます。
外科的切除
大きないぼや悪性が疑われるいぼには外科的切除を行い、局所麻酔下でいぼとその周囲の正常皮膚をメスで切除して縫合します。完全な除去が可能で、組織検査も行えるため確実な診断ができます。
ほくろの手術
ほくろの診断では「ABCDEルール」(非対称性、境界の不規則さ、色の不均一性、直径が6mm以上、短期間での変化)を参考に、良性か悪性かの判断を行います。
ほくろの手術は主に外科的切除で行います。局所麻酔下でほくろとその周囲の正常皮膚をメスで切除して、丁寧に縫合します。切除した組織は病理検査に提出して、良性・悪性の確定診断を行います。
手術の流れ
1.初診・診察
丁寧な問診と視診・触診により、いぼ・ほくろの状態を詳しく評価します。ほくろの場合はダーモスコピー(皮膚拡大鏡)も用いて詳細に観察します。
2.治療方針の決定
診察結果をもとに、いぼ・ほくろの種類、大きさ、場所などを考慮した最適な治療方法をご提案します。
3.手術当日
お伝えした日時に当院へご来院ください。
4.手術
CO2(炭酸ガス)レーザー
- レーザー照射により病変部を蒸散させます
- 照射部位を消毒します
- 必要に応じて保護材を貼付します
外科的切除
- メスでいぼ・ほくろを適切な範囲で切除します
- 止血処置を行います
- 傷跡を最小限にするよう層に分けて丁寧に縫合します
- 創部を消毒して保護材を貼付します
術後のケア
術後は治療方法によって回復期間が異なります。外科的切除の場合は抜糸まで約1週間かかりますが、液体窒素療法(凍結凝固法)やCO2(炭酸ガス)レーザーの場合はかさぶたが自然に剥がれ落ちるのを待ちます。いずれの場合も創部を清潔に保ち、日焼けを避けることが大切です。
術後の注意点
- 処置部位を清潔に保ってください
- 過度な摩擦や刺激を避けてください
- 直射日光を避けて、日焼け止めを使用してください
- かさぶたは自然に剥がれるのを待ち、無理に剥がさないでください
- 異常な痛み、出血、腫れがある場合はすぐにご連絡ください
など
手術のリスクと合併症
いぼ・ほくろの手術は比較的安全ですが、以下のようなリスクがあります。
- 傷跡:どの治療方法でも程度の差はあれ傷跡が残ります
- 感染:術後に創部が感染するリスクがあります
- 色素沈着:処置後に処置部位が周囲の皮膚より濃く色づくことがあります
- 再発:いぼは完全に除去できずに再発することがあります
など