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腋臭症(わきが)の手術

腋臭症(わきが)の手術

堺市西区の伊谷形成外科・皮フ科クリニックでは、腋臭症(わきが)のお悩みに対して、保険診療での手術を行っています。手術は「皮弁法(反転剪除法)」という方法で行われ、アポクリン汗腺を確実に除去することで高い効果が期待できます。

腋臭症(わきが)の治療方法

腋臭症の治療方法は大きく分けて「保存療法(非手術療法)」と「手術療法」があります。症状の程度や患者様のご希望に合わせて、最適な方法をご提案します。

保存療法(非手術療法)

デオドラント・制汗剤

市販のものから医療用のものまで様々な種類があります。軽度の腋臭症であれば、これらの外用剤で症状を軽減できることもあります。

内服薬

汗の分泌を抑える内服薬を併用することで、効果が高まる場合があります。当院では必要に応じて処方を行っています。手術後の併用で、さらに症状の改善が期待できます。

手術療法

当院では保険診療での腋臭症手術を行っています。手術方法は「皮弁法(反転剪除法)」を採用しており、これはアポクリン腺を効果的に除去する標準的な方法です。
皮弁法は脇の皮膚を切開して、アポクリン汗腺が集中している部分を取り除く方法です。確実にアポクリン汗腺を除去できるため、高い効果が期待できます。

手術の効果

腋臭症の手術を受けることで、以下のような効果が期待できます。

  • においが手術前の約10分の1程度に減少
  • 汗の量が約3分の1程度に減少
  • 精神的なストレスの軽減
  • 社会生活での自信の回復

など

ただし、完全ににおいや汗をゼロにすることはできません。また、効果には個人差があることをご理解ください。

手術の流れ

1.初診・カウンセリング

まずは診察を行い、症状の程度を確認します。患者様のお悩みやご希望を丁寧にお聞きしたうえで、最適な治療方法をご提案します。

手術の内容、費用、術後のケアなどについても詳しくご説明します。

2.術前検査

手術の安全性を高めるため、血液検査などの検査を行います。検査結果に問題がなければ、手術日を決定します。

3.手術当日

お伝えした日時に当院へご来院ください。

4.手術

当院では再発率の低い「皮弁法(反転剪除法)」を採用しています。脇の中央にあるシワから4~5cm程度の切開を加えて、皮膚を剥離します。その後、アポクリン汗腺が集中している層を特定して、切除していきます。

 

手術後の合併症を予防するため、血液が溜まらないようにドレーンを挿入し、縫合を行って手術は終了となります。

 

手術は局所麻酔で行い、痛みを最小限に抑えながら進めます。手術時間は両側で約2時間程度です。日帰りで受けていただくことが可能です。

術後のケア

手術直後から約3日間は、血液が溜まらないようにドレーン(血抜きの管)を入れて、「タイオーバー」という方法でガーゼを固定します。

術後の注意点

  • 術後1週間程度は激しい運動を避ける
  • 創部を清潔に保つ
  • 医師の指示に従って、適切なタイミングでシャワーや入浴を再開する

など

手術のリスクと合併症

腋臭症の手術には以下のような注意点やリスクがあります。

傷跡

手術後には傷跡が残ります。傷の大きさは通常。女性で約4cm、男性で約5cmとなります。傷は脇の自然なしわに沿って作るため、腕を下ろした状態では目立ちにくくなります。

合併症

下記のような合併症が起こる可能性があります。

  • 出血や血腫(血液の塊)
  • 感染
  • しびれや感覚異常(通常は時間とともに改善)

など

再発

手術によってアポクリン汗腺を可能な限り除去しますが、取り残しがある場合や、深部に存在する汗腺からの再発が起こる可能性があります。再発した場合も、においは手術前より大幅に軽減された状態であることが多いです。

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